|
| ■人間の目の解像度と印刷物の解像度
人間の眼の「視力」は、(*1)分解能を表す単位だ。ちなみに「視力1.0」の人の場合、30cm離れた印刷物の約300dpiを分解できる。2.0の場合には600dpi前後が肉眼の分解能の限界ということになる。
そういった事を踏まえて、日本の(*2)オフセット印刷においては視力1.0を人間の眼の標準的な分解能とした印刷解像度が定められている。 |
日本のオフセット印刷物は175線、つまり350dpiだ。350dpiというのは1インチ(25.4o)あたり350ドットということ。10oの中に138本という計算になる。さて、175線で印刷したい場合にデジカメの解像度と扱える画像のサイズの関係はどうなるでしょうか。
35万画素のデジカメの場合は640×480dotなので「3.5×4.6cm」の写真なら、あらゆる商業印刷物に対応できる。130万画素のデジカメなら1000×1280dotなので、「7.2×9.3cm」の商業印刷物用の写真を撮ることができる。A4サイズの印刷用写真ならば300万画素のデジカメで十分という計算になります。
従って、普通の雑誌などで使う説明用写真などは、200万画素のデジカメで十分に用が足ります。余力を見込んでも、300万画素のデジカメがあれば、十分に既存の印刷媒体用途には利用できます。
参考程度に、解像度と画像の大きさの見取り図的なものを書いておきます。
出力表示サイズ(cm)=画像解像度(画素数)÷出力ハードの解像度(dpi)×2.54
| 画素数 |
雑誌 |
高品質雑誌 |
美術印刷 |
| ピクセル数 |
300dpi出力時 |
350dpi出力時 |
400dpi出力時 |
| 768×512 |
6.5×4.3センチ |
5.5×3.7センチ |
4.8×3.2センチ |
| 1536×1024 |
13.0×8.6センチ |
11.1×7.4センチ |
9.7×6.5センチ |
| 3072×2048 |
26.0×17.3センチ |
22.2×14.8センチ |
19.5×13.0センチ |
解像度というものは、初心者には中々取っ付きにくい分野だろう。しかし、これをわかってさえしまえば自分で本を出版することも夢ではなくなるでしょう。
いつか、自分の撮った写真集でもちゃんと製本してみたいと考える人は頑張って勉強してみたら如何だろうか。DTP関係で就職したいと考える人も、勉強すべき項目です。
(*1)分解能:
「同じ明るさの2つの点があったとき、それが2点に分離して見える限界」のこと。
(*2)オフセット印刷:
オフセット印刷とは、本やパンフレットなど、広く一般に使われている印刷方式 。
版に付けたインクを直接紙などに付着させず、版から一度ゴムシートに移し、ゴムシートからあらためて紙などに転移させる印刷方法のこと。
|